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 みしまおこぜ






 選択的な漁法の「釣り」や「刺し網」では外道も知れていますが、定置網では網に入ったものは全て水揚げされます。そこで市場ではこのよう見なれないものに出会うことがしばしばです。
 ミシマオコゼは本州中部以南の砂泥底に生息し、通常はもぐって目だけを出して獲物を待つという、ひらめタイプの魚です。下の写真で分かるように、頭に2本の角のようなとげを持ち、いかつい顔が特徴の魚です。
 この魚の名前の由来は静岡県三島市のミシマにあります。昔々、東海道は三島の宿場に女郎がいたそうな。いるにはいたが、何せ田舎の宿場だから美人がいない。そこで伊豆では不美人の例えとして「三島女郎」の言葉があったそうな。そこから、この魚にはミシマの言葉があてがわれたのだそうです。
 筆者は職業がら、産地市場の魚、つまりとれたての魚を食べるので、時として固くてどうにもならないということがあります。このような場合は、味の方も未だ旨みが生成されていないために、はなはだ無味ということがあります。この場合も、その早すぎたせいかどうか、ひたすら固いだけ、味なし、でした。
 地方によっては刺身や鍋物、から揚げ等で、それなりの評価をするところもあるようなのですが、伊東市場では誰も手を出しません。


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