魚 サバ科の代表種です。日本各地の比較的沿岸に近い海の、表層から底までの、縦横ともに広い範囲にいて、イワシ等の小型魚を餌としています。兄弟格のゴマサバが南方系のサバとすれば、このマサバは親潮流域にも普通にいるので、北方系と言えるでしょう。一般に冷たい海にいる魚には脂が多いので、このマサバの方がゴマサバより脂が多いと考えられますが、夏場などはひどくやせるマサバに比べて、あまりやせないゴマサバの方が脂を多く含みます。これには群れによる差異もあるので、決め付けずに注意深く現物を観察する必要があります。
マイワシ同様に、近年マサバの漁獲が減っています。結果としてマサバの価格は従来の鯖の値段ではありませんし、売り場にもあまり顔を出さなくなっています。変わって登場してきたのが、国産ではゴマサバ。輸入物では主にノルウェーから来るタイセイヨウサバです。業界ではノルウェーで通じているこのサバは国産とは比較にならないほどの脂を含み、〆さばを製造する際には、添加物を使わないと酢が染みないのだそうです。脂の味が明らかに異り、違和感があるので、業界人は商売で売ってはいても、自分は食べないと言う人が少なくありません。
伊東では定置網、巻網、棒受け網でゴマサバに混じってマサバが獲られます。