魚 アジ科の代表、マアジです。北海道を含む日本各地に分布することになっていますが、実際には北海道ではあまり獲れないのではないでしょうか。それが証拠に道内ではマアジはあまり売り場に並んでいません。このアジは分類上のマアジが流通上、プロの間では沿岸で獲れる「黄アジ」と沖で獲れる「黒アジ」に分けて評価されることがあります。姿形もきれいで食味も上のキアジが上等です。
マアジは初夏に浅い岩礁帯の海藻の中に産卵します。1年後には小アジ。以後は深みに落ちて、最長5年くらい生きるようです。まれに50cmもの大きさに育つと言われていますが、伊東で獲れるものは普通は30cmどまりです。
秋やそれ以外の季節に産卵する地方もあるそうで、このマアジは旬もはっきりとは言えません。もちろん、身質に変動がないわけではありませんから、個々に現物で良否を判断しなくてはなりません。そうなると目利きがものを言います。
伊東では春から秋まで、主に定置網と巻網で漁獲されます。その漁がある時はいいのですが、獲れない日には、わずかのマアジを奪い合って、セリが殺気立ちます。マアジが無いと「売り場」が作れない、とは魚屋さんの言葉です。