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 かつお


かつお



 カツオが籍を置くサバ科の魚にはマグロ、カツオ、サバ、サワラなどの仲間がいます。その中にあってカツオは紡錘形で水の抵抗が最小となる理想的な形により、マグロと並んで俊足を誇ります。世界中の暖海に分布しますが、日本近海には春に南方から回遊してきます。フィリピンから来る群と小笠原の南方、マリアナ諸島から来る群の2系統あるとされています。春、四国から伊豆近海、房州などで水揚げされるものが上りガツオ。秋になって東北や北海道で反転して下ってくるものが下りガツオと呼ばれます。以前は春の初ガツオを珍重しましたが、近年は脂ののった下りに人気が集中しています。
  漁法は竿で1尾ずつ釣り上げる、勇壮な土佐の一本釣りが有名ですが、引き縄釣りも各地で盛んです。
  日本人にとってこの魚は古来、重要な魚種でした。と言うのは日本食独自の旨みを支えてきた鰹節の原材料だからです。昔は多くの家庭でカンナをひっくり返した形の専用の道具で節を削ったものですが。化学調味料にとって代わられた分、カツオの需要が減り、そして食文化が貧弱になっていくのでしょう。
食 直接、食卓に上る食べ方では、圧倒的に刺身、タタキでしょう。脂の薄い上りのカツオならいくらでも食べられそうな気がします。
  下りの脂ののった物は別物のうまさで、生食以外にも塩焼きでも美味ですが、贅沢でしょうか。
  鰹節の半製品であるナマリ節は首都圏のスーパーではほとんど見られなくなったようです。


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