| essay-気の向くままに |
その一言は気が利いているなぁ、とか機転を利かせた言葉だなぁとか、とっさにあんな風に言えたらなぁ、などと思うことってありませんか?私はしょっちゅうなんですけど。 鈍行列車内での出会い、その3です。 両親に別れを告げて、篠ノ井(長野市)から甲府行きの上り列車に乗りました。(その2の話と時間が前後してしまいました。) ドンコ、ドンコと何時間走ったでしょうか、文庫本(夏木静子。最近ハマッテます)に目を落としたり車窓を眺めたりしているうちに塩尻まで来ました。何人か乗ってきたお客のうち二人が私のボックスへ。隣には、ショイコに大きなリュックサックをくくりつけ山登りの服装の30代くらいの女性。向かい側には欧米系の外人男性(30〜40代?)でした。 次の駅までお互い無言のまま。その間、美女?二人を前にした外人さんは前ではなく外を眺めて落ち着かない雰囲気(今思えば)でした。そして駅に停車と同時に、前の二人のどちらにともなく「この電車、ナカツガワ?」と。 二人ともあわてて「違う!」とか「いいえ」とか。外人さんが切符を見せたのでまた二人で「違う、違う」と。彼あわてて荷物を持ち出口に向かいました。その後ろ姿に向かって隣の女性が笑顔で「Good Luck!」。教養と人柄がのぞきました。 三人が乗ったのは東京方面への上り中央線で、彼が向かうはずだった「中津川」は名古屋方面への上り中央線だったのです。塩尻駅は気をつけなければいけないんです。 それにしても「Good Lluck]の一言は、具体的な助けにはならないまでも聞こえていたらささやかでも慰めの言葉になったことでしょう。こんな時の私は、彼の気持ちに入り込んでただオタオタしてしまうだけで、次の言葉も行動も出ないのです。マッタク ナサケナイ(~_~;) |
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